2025年3月13日東京大学医学部附属病院 救急・集中治療科にて心肺蘇生を受けた方およびそのご家族の方へ

当院では2019年6月から2025年1月の間に当院の救急・集中治療科で心肺蘇生を受けられた患者さんの匿名化済みデータの解析を行うことで、救急集中治療における臨床意思決定支援(Clinical Decision Support; CDS)のためのアルゴリズムの性能・有用性評価を目的とした後ろ向き観察研究を行います。
この研究の対象者に該当する可能性がある方で、診療情報等を研究目的に利用または提出されることを希望されない場合は2025年5月31日までに末尾に記載の問い合わせ先までご連絡ください。

研究課題

心肺蘇生時における心停止の可逆的原因の鑑別に関する研究(審査番号2024513NI)

研究機関名及び本学の研究責任者氏名

この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。

研究機関 東京大学医学部附属病院 救急・集中治療科
研究責任者 土井研人 教授
担当業務 データ取得、データ解析、論文執筆

共同研究機関

研究機関 キヤノンメディカルシステムズ株式会社
研究責任者 中津川実
担当業務 データ解析、CDSアルゴリズムの試作および構築、論文執筆

この研究に利用する情報は共同研究機関の範囲のみで利用されます。

研究期間

承認日~2027年3月31日まで

対象となる方

2019年6月から2025年1月の間に当院の救急・集中治療科で心肺蘇生を受けた方

研究目的・意義

心停止患者に対する高度な蘇生(advanced life support; ALS)では、可逆的原因を鑑別・除外する必要があります。しかし、実際には胸骨圧迫、換気によるbasic life supportと並行して気道確保やプロトコールに基づく薬剤投与、超音波や血液検査などを時間に追われながら実施しています。こうした状況下で、見落としなく可逆的原因の鑑別診断を行うことは経験の浅い医師にとっては難しい場合があります。

そこで私たちは、心停止患者に対するALSにおける可逆的原因の鑑別診断に関するCDSのアルゴリズム作成を行います。心停止患者データの解析を通じて可逆的原因の確率などを出力するArtificial Intelligence(AI)アルゴリズムの開発を行い、アルゴリズムの性能・有用性評価を目的とした後ろ向き観察研究を行います。
今後、今回作成したアルゴリズムの有用性を検証し、キヤノンメディカルシステムズの製品開発に活用する予定です。

研究の方法

研究に参加する予定人数は約800人です。解析に当たっては、可逆的原因の鑑別に寄与する可能性がある情報(年齢・性別・既往歴といった患者情報、脈拍や心電図といったバイタルサイン、血ガス検査、中央検査、画像検査、治療内容、診断記録など)を匿名化した上で使用します。匿名化した患者さんのデータを入力して、可逆的原因の鑑別と除外確率を出力するように機械学習を行い、アルゴリズムの精度の評価等を行います。

これまでの診療でカルテに記録されている診療情報を利用する研究のため、研究対象者の皆さんに新たにご負担いただくことはありません。

提供いただいた情報は、共同研究機関であるキヤノンメディカルシステムズ株式会社と共有し、解析を行います。キヤノンメディカルシステムズ株式会社にとって都合のいい結果を導くことはありません。また、研究対象者の皆さんのお名前等が、他機関に伝わることはありません。

利用又は提供を開始する予定日:実施許可日(2025年3月13日)

なお、研究計画書や研究の方法に関する資料を入手・閲覧して、研究内容を詳しくお知りになりたい場合は、末尾の連絡先にお問い合わせください。他の研究対象者の個人情報等の保護や研究の独創性確保に支障がない範囲でご提供させていただきます。

個人情報の保護

この研究に使用される情報・データは、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。

取得した資料・情報等は、解析する前に氏名・住所・生年月日等の個人情報を削り、代わりに新しく研究用の符号をつけ、どなたのものか分からないようにします。どなたのものか分からないように加工した上で、東京大学の研究責任者のみ使用できるパスワードロックをかけたパソコンで厳重に保管します。ただし、必要な場合には、当診療科においてこの符号を元の氏名等に戻す操作を行うこともできます。

この研究のためにご自分(あるいはご家族)の情報・データ等を使用してほしくない場合は、下記の問い合わせ先に2025年5月31日までにご連絡ください。研究に参加いただけない場合でも、将来にわたって不利益が生じることはありません。
ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせていただきます。

研究の成果は、あなたの氏名等の個人情報が明らかにならないようにした上で、学会発表や学術雑誌で公表します。

取得した情報・データは厳重な管理のもと、研究終了後5年間保存されます。保管期間終了後には、専用のソフトを使って、別のデータに書き換えることによって復元不可能な形とすることで廃棄します。なお研究データを統計データとしてまとめたものについてはお問い合わせがあれば開示いたしますので下記までご連絡ください。

尚、提供いただいた情報の管理の責任者は下記の通りです。
情報の管理責任者
所属:東京大学医学部附属病院 救急・集中治療科
氏名:土井 研人 教授

本研究の結果として知的財産権等が生じる可能性がありますが、その権利は国、研究機関、民間企業を含む共同研究機関及び研究従事者等に属し、研究対象者はこの特許権等を持ちません。また、その知的財産権等に基づき経済的利益が生じる可能性がありますが、これについての権利も持ちません。

この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。

この研究に関する費用は、キヤノン株式会社とキヤノンメディカルシステムズ株式会社との契約に基づき、企業の資金提供を受けて実施されます。特定の企業との利害関係により研究の科学性と中立性が障害されないように、利益相反委委員の審査を受け、定期的に報告する義務を負って行います。

尚、あなたへの謝金はございません。

この研究について、わからないことや聞きたいこと、何か心配なことがありましたら、お気軽に下記の連絡先までお問い合わせください。

2025年3月13日

連絡・お問い合わせ先

連絡担当者:井口 竜太
〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学医学部附属病院 救急・集中治療科
Tel: 03-3815-5411(内線 30632)

INFORMATION

研修についてのお問い合わせTRAINING INFORMATION

研修についてのお問い合わせはこちらからお問い合わせください。

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東京大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学教室

〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
TEL:03-3815-5411(代表)