2025年9月2日「重症患者における急性腎障害の疫学:国際共同後ろ向き観察研究」へのご協力のお願い

本研究は、東京慈恵会医科大学倫理委員会の審査を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施しております。

本研究に関する内容の詳細等、お知りになりたい方は末尾に記載の問い合わせ先までご連絡ください。なお、研究の対象となる方(もしくは代理人の方)で、診療情報等を研究目的に利用または提出されることをご了承いただけない場合は研究対象から除外いたしますので、2025年12月31日までに末尾に記載の問い合わせ先までお申し出ください。

研究課題

重症患者における急性腎障害の疫学:国際共同後ろ向き観察研究

研究期間

承認日~2026年3月31日まで、研究の実施を予定しています。

対象となる方

2024年1月1日~2024年6月30日の間に東京大学医学部附属病院の救命救急センターICUで治療を受けた方

研究の背景および目的

急性腎障害(Acute kidney injury; AKI)は、ICUに入室した重症患者さんに頻繁に起こる合併症です。過去の大規模な研究によりその疫学が調査されていますが、10年以上前の研究であり、その間にAKIの管理に関して多くの変化がありました。また、時代とともにICU入院患者さんの高齢化も進んでいます。これらの背景から、重症患者さんにおけるAKIの発生状況や転帰が変化している可能性が高く、最新の世界的な調査が求められています。
本研究は、重症患者さんにおける急性腎障害の疫学や経過を調査することによって、現在の急性腎障害の発生割合・重症度・持続期間・病因、透析などの腎代替療法の実施状況や関連する患者さんの経過、およびこれらの国や地域による違いに関する情報を得ることを目的としています。

研究の方法

この研究は多施設共同研究にて実施します。日本の参加施設(6施設)で約600人の情報を、研究全体ではベルギーを含めた 42 施設で 約10000 人の情報を収集します。当院での情報収集は約100人を予定しています。
当院における研究対象者をスクリーニングし、対象となる患者さんの診療記録から研究に用いる観察項目の情報(年齢、性別、併存疾患といった患者情報、脈拍や血圧といったバイタルサイン、血ガス検査、中央検査、治療内容、治療の期間や経過、診療記録など)を匿名化した上で抽出します。
日本国内の研究データはウェブ上に設けられた専用データベースに入力し、国内の研究代表施設である東京慈恵会医科大学の研究者が入力データのチェック・疑義照会を行ったのちに、ベルギーのゲント大学病院へデータを送付いたします。Drチームにより解析が行われたのち、結果が日本の研究者に共有され、論文執筆・結果の公表を行います。
これまでの診療でカルテに記録されている診療情報を利用する研究のため、研究対象者の皆さんに新たにご負担いただくことはありません。

個人情報の保護

この研究に使用される情報・データは、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。
取得した情報等は、東京大学医学部附属病院 救急・集中治療科により、氏名・生年月日・住所・電話番号・カルテ番号等の個人情報を削り、代わりに新しく研究用の符号をつけ、どなたのものか分からないようにした状態でデータベースに登録いたしますので、研究対象者の皆さんの個人情報が他施設に伝わることはありません。
また、研究成果を学会や論文で発表する際も個人が特定できる情報は利用いたしません。
この研究のためにご自分(あるいはご家族)の情報・データ等を使用してほしくない場合は、末尾の問い合わせ先に2025年12月31日までにご連絡ください。研究に参加いただけない場合でも、将来にわたって不利益が生じることはありません。
ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせていただきます。

研究から生じる知的財産権の帰属

この研究によって生じる可能性のある知見についての知的財産権は、研究にご参加いただいた患者さん本人(あるいはご家族)には帰属致しません。
本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。

問い合わせ先

対応時間:平日9:00~17:00
東京大学医学部附属病院 救急・集中治療科
研究責任者:土井 研人(どい けんと)
Tel: 03-3815-5411(内線 30590)

INFORMATION

研修についてのお問い合わせTRAINING INFORMATION

研修についてのお問い合わせはこちらからお問い合わせください。

ACCESS

東京大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学教室

〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
TEL:03-3815-5411(代表)