2018年2月7日当院にて外傷でご加療中の方へ
当院では全国の外傷診療に関わる診療情報を登録する、「日本外傷性データバンク」に参加しております。この研究は全国の医療機関から外傷診療に関わる診療情報を集積・分析することで、外傷診療の質を向上させる目的の研究となります。
研究課題
日本外傷データバンクへの外傷患者登録と登録データを用いた臨床研究
研究機関名及び本学の研究責任者氏名
この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。
研究機関 | 東京大学医学部附属病院 救急・集中治療科 |
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研究責任者 | 土井研人・東京大学医学部附属病院 救急・集中治療科 教授 |
担当業務 | データ登録・データ解析 |
共同研究機関
研究機関 | 全国の256施設 |
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主任施設 | 防衛医科大学校防衛医学研究センター外傷研究部門 |
担当業務 | データ登録・データ解析 |
研究期間
承認後5年間
対象となる方
AIS3以上の重症外傷を受傷され当院救急・集中治療科を受診された患者さん
※AISとは、外傷の重症度を表す尺度で、体を頭頚部・顔面・胸部・腹部/骨盤・四肢・外表の6つに分け、各部位ごとの重症度を示すものになります。各部位ごとに再軽症のものを1、最重症のものを6として点数化するので、3以上とは単独部位として重症なものを表しています。
研究の意義
外傷診療におけるさまざまな項目を集積・分析することで、外傷診療の質のさらなる向上が図れるものと考えます。
研究の目的
「日本外傷データバンク」とは、日本救急医学会と日本外傷学会が構築した、全国の外傷診療に携わるたくさんの医療機関からの診療情報を集積したもので、これを分析し外傷患者さんに対する診療の質を向上させるのが目的です。
研究の方法
この研究は、東京大学医学部倫理委員会および主任研究施設である防衛医科大学校防衛医学研究センター外傷研究部門の承認を受け、また東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。診療においてカルテに記録されている受傷機転や病院前・搬送時・来院時の情報、既往歴、血液検査や画像検査の所見、輸血・手術などの治療内容、退院時の情報を収集してこれを登録する研究です。特に患者さんに新たにご負担いただくことはありません。
本データバンクの登録に参加している他施設において、上記の登録されたデータを外傷傷診療に関わる研究に電子的配信により利用されることがあります。
個人情報の保護
この研究に関わって収集される試料や情報・データ等は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。
あなたの診療情報・データ等は、個人を特定できる情報を除外した形でデータバンクへ登録しますが、当教室内においてのみ研究用IDを付した対照表を作成し連結可能とします。これは、研究対象から外れる旨の申し出があった場合にデータを削除するためです。なお、対照表は当教室において土井研人(管理責任者)が、個人情報管理担当者のみ使用できるパスワードロックをかけたパソコンで厳重に保管します。
この研究のためにご自分のデータを使用してほしくない場合は主治医にお伝えいただくか、下記の問い合わせ先まで2022年6月30日までにご連絡ください。ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせて頂きます。データバンクへ登録後でも撤回のお申し出があれば、申し出時点以前に作成の分析用データおよび分析済みの結果の削除は不可能ですが、申し出時点より後に作成される分析用データに個人データが含まれないようにすることは可能です。
研究結果は、個人が特定出来ない形式で学会等で発表されます。収集したデータは厳重な管理のもと、研究終了後5年間保存されます。なお研究データを統計データとしてまとめたものについてはお問い合わせがあれば開示いたしますので下記までご連絡ください。ご不明な点がありましたら主治医または研究事務局へお尋ねください。
この研究に関する費用は、東京大学医学部附属病院 救急・集中治療科の運営費から支出されています。
本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。
尚、あなたへの謝金はございません。
2018年2月
お問い合わせ先
東京大学医学部附属病院
救急・集中治療科 教授 土井研人
住所:東京都文京区本郷7-3-1 電話:03-3815-5411 FAX:03-3814-6446
Email:todaiqq@m.u-tokyo.ac.jp