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人の死を医療にいかす

令和5年9月27日、東京大学名誉教授であり大阪府監察医務官の吉田謙一先生より「人の死を医療にいかす」というテーマでの講演をいただきました。この講演を通じて、救急医としての私たちの視点と監察医の視点との間にある違い、そして両者の連携の重要性を認識しました。

私たち救急医の目的は迅速な診断と治療であり、一方監察医は亡くなられた方の死因を明らかにすることを目的とされています。死因究明の過程で、患者の生前情報を持つ救急医が監察医に詳細な情報を提供することは、より正確な死因の究明に寄与します。また、監察医による死因の結果を救急医にフィードバックして頂くことは、救命の過程での死因特定に新たな視点を提供し、監察医の負担軽減や、誤判や冤罪の予防にも繋がります。
吉田先生、この度は貴重なご機会をありがとうございました。教室員一同、心より感謝申し上げます。